20041020

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 はじめに

2004年10月20日に鶴見大学図書館貴重書室の見学と貴重書の展示会に行ってきました。残念ながら、午後に他の用事が入っていたため、興味深い資料が数多くあったにも関わらず、展示会の見学の途中で切り上げる必要があり、短い後ろ髪を引かれつつその場を退出することとあいなりました。それが、展示会の資料を選定された先生に解説していただきながらの見学でしたので本当に残念至極でした。

話がそれますが、個人的には、詳しい人の解説のもとに展示会の見学ができるとその見学の価値が何倍にもあがるように思います。この日も入り口に展示してあった江戸時代の特殊な双六のお話、和書の校合のお話、不審紙のお話、日本のハーブで染められた紙の話など、専門家ならではの興味深い解説を伺うことができました。このようなお話がなければ、自分自身、和装本にはまったくのど素人なため、見るポイントすらわからないままであったと思います。

見学の当日は台風接近によるあいにくの雨でした。はじめて鶴見大学のキャンパスに足を踏み入れたのですが、行くまで浅学ながら仏教系の大学であることすら知りませんでした。鶴見駅からしばらく歩き、参道を登り、入り口を入るときに本当に「ここは大学?それともお寺?」となかなか不思議な気分を味わいました。雨に濡れそぼったお寺の門はそれなりに風情がありましたので・・・。

実は、この図書館の手前に一ヶ月前に開館したばかりのとてもきれいな記念館があります。そのすぐ後ろの図書館の入り口です。雨でやや暗い印象でしょうか。

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 貴重書室

図書館は鉄筋コンクリートの建物でした。貴重書室については、温度・湿度を考慮してなのでしょうが、その建物のなかでは異色の板張りの部屋となっていました。普通の現代的な建物のなかを見学していく中で、突然、全面板張りの部屋の登場には少々驚きました。周りの方々で驚いている人がいなかったので、私も専門家のはしくれとばかりに、平然とした顔をしておりましたが、実は、内心、かなり驚いておりました。というのも、唯一、貴重書室に入ったことがある慶應の図書館の貴重書室は、普通に周辺と同じ壁で、棚も普通のスチール本棚だったからです。一歩踏み入れた時点ではやくも貴重書の保存にかける思いが伝わってきました。

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 準貴重書室

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この準貴重書室内には写真のような文学賞の受賞前と受賞後の「帯付」の資料のペアがありました。左側が受賞前のものであり、右側が受賞後のものですが、基本的に帯以外の内容に違いはないものがほとんどのはずでして、帯だけが変更となっています。

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上記のようなペアは普通の文学作品ですので、ちょっと考えたときには収集することは難しいことではないと思うかもしれません。しかしながら、限られた予算の中で、あらかじめ受賞しそうな作品すべてを集めることは不可能に近いことです(というか予想できたら、それはそれで、予想屋さんになったほうが儲かりそうです)。また、単に図書館に受け入れた資料は帯ははずし装備してしますので、受賞後に、このようなペアを作ることは意外とというかかなり難しいことだと思います。
伺ったわけではないのですが、文学賞全部について受賞前、受賞後の帯付資料があるわけではないと思われます。ただ、書架にそれなりの量のペアがありましたので、一部の研究者にとっては、とても貴重なコレクションといえそうです。
最近、どちらかといえばピンチヒッターとしてではありますが、資料組織系の授業を持っているため、このようなものは目録上はどのような違いがあるか伺えばよかったところです。

最終更新時間:2005年03月23日 16時14分20秒