蔵書構築

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 蔵書

定義

  • 蔵書(「広辞苑」より)
書籍を所蔵すること。また、その書籍。

  • 蔵書【ぞうしょ】book collection; library holdings(「図書館情報学用語辞典」より)
図書を所有すること、またその図書。一般には、個人、図書館、機関、団体が所蔵す
る多数の図書をいい、1冊をいう場合も多数の図書の中の1冊の意味を持つ。図書以外
の逐次刊行物などを含む資料一般に広義に用いることもある。多数の図書が相互に有
機的につながりを持つと、蔵書は各図書の単純合計以上の意味を持つが、ばらばらに
収集されると個々の図書も蔵書全体も意味を失ってしまう。蔵書のこのような有機的
性格に着目して蔵書構成という概念を確立したのは中田邦造(1897-1956)である。195
6年のイリノイ大学のセミナーでも蔵書のこの性質が発見され、以後、アメリカでは
book selectionに代ってcollection developmentが基本概念となった。また図書館蔵
書は限りなく増加する性質を持ち、この特質をランガナータンは“a growing 
organization”と呼んだ。

よい蔵書

  • よい蔵書(前川恒雄『われらの図書館』より)
よい蔵書とは、人々の知的好奇心を刺激しどれもこれも読みたくならせるような本の
集まりである。そういう本が並んだ棚は生きいきしている。そこでは、図書館の最も
重要な働きの一つである人と本との出会いがおこり、人が本を発見する。

 図書選択論

  • 価値論
    • 資料自体の価値を基準として価値の高い資料を選択する
    • =良書主義
  • 要求論
    • 利用者の要求を基準として要求の高い資料を選択する
    • =適書主義
  • 目的論
    • 「図書館の目的」のために、利用者の要求は制限されることがある
    • 要求論と価値論のバランス?
    • 収集方針が大事

選書と検閲は表裏一体の行為

  • 検閲とは
  • 検閲【けんえつ】censorship(図書館情報学用語辞典より)
言論や出版などの表現活動に対して、事前に公権力が思想内容を審査し、必要があ
れば、その内容などについて削除や訂正を求めたり、発表を禁止すること。

  • 良書を選ぶ行為=悪書を排除する行為

  • 検閲を行う側の論理
    • 検閲=「個人の徳の堕落、文化水準の低下および民主主義の一般的保証の崩壊を阻止する手段」
    • ⇔自分たちの価値観が絶対的基準であるとして、利用者に対する信頼感が欠如

 蔵書の方針

蔵書の原則

  • 蔵書の五原則(ワートマン(William A. Wortman)『蔵書管理』より)

    1. 蔵書は利用者の要求に応えるためにある
    2. 蔵書は最も広い範囲にわたって考えられねばならない
    3. 蔵書はどの蔵書も首尾一貫した全体であるが、それぞれユニークな性格をもち、それぞれが資料、利用者、歴史、そして希望からなる特別な混合体をなしている
    4. すべての蔵書はダイナミックである
    5. 図書館は人々がわれわれの蔵書と遭遇する競技場である

収集方針

  • 収集方針【しゅうしゅうほうしん】acquisition policy(「図書館情報学用語辞典」より)
収集すべき図書館資料についての基本的な資料選択のための方針で、その図書館がど
のような図書館サービスを目指しているのかを、蔵書構成の面から明らかにしたもの。
成文化にあたっては、目的、意義、サービス対象、収集範囲等を明確に規定し、広く
公開して、サービス対象集団の批判と協力を得るように努める。日本では、1970年代
頃から成文化された収集方針が見られるようになってきているが、まだ、きわめて原
則的なものが多く、蔵書の発展の方向性を示しているものは少ない。「図書館の自由
に関する宣言」では、“図書館は、自らの責任において作成した収集方針に基づき資
料の選択および収集を行う”とあり、専門職としての図書館観が問われている。

  • 収集方針と選択基準(『公立図書館の任務と目標』より)
38 資料は、図書館の責任において選択され収集される
図書館は、資料の収集を組織的、系統的に行うため、そのよりどころとなる収集方針
および選択基準を作成する。これらは資料収集の面から図書館サービスのあり方を規
定するものであり、教育委員会の承認を得ておくことが望ましい。収集方針および選
択基準は、図書館のあり方について住民の理解を求め、資料構成への住民の参加と協
力を得るために公開される。

  • 収集方針に盛り込むべき内容(日本図書館協会図書館の自由に関する調査委員会『収集方針と図書館の自由』より)
    1. 図書館の奉仕対象とサービス活動が基本的に目指すところ
    2. 図書館資料と知的自由の関係
    3. 収集・選択の機構と決定にあたる責任の所在
    4. 収集する資料の範囲
    5. 利用者からの要求(リクエスト)と蔵書に対する批判への対処方法
    6. 蔵書からの除去、廃棄についての基本的な考え方

除籍規準

  • 除架と除籍
    • 該当資料について、除架は書架から除くこと、除籍は目録から削除すること

  • 除籍(架)に消極的になる4つの理由(Stanley J. Slote. Weeding Library Collections : Library Weeding Methods, 3rd ed. Libraries Unlimited, 1989. p.4-6より)

    1. 蔵書数は多いほどよいと思われている
    2. 作業が大変である
    3. 本を神聖視する気持ちが図書館員にある
    4. 選択基準がぶつかり合う

最終更新時間:2004年12月04日 00時08分20秒