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雑誌記事検索:電子ジャーナル

雑誌の検索:電子ジャーナル


 電子ジャーナル

電子ジャーナルとは

  • 従来の雑誌を、全文データベースの形で提供するもの
  • オンラインジャーナル、電子雑誌、Electronic Journal、Online Journalとも呼ばれる
  • 大手DB作成・提供機関も、一次文献の提供に積極的に乗り出してきている
  • 雑誌出版者本体も電子ジャーナルとして直接記事を提供

電子ジャーナルの特徴

紙媒体の雑誌と比較して、電子ジャーナルには以下のような特徴がある。

  1. 論文を入手するさいの制約が少ない
    • 紙媒体の場合、雑誌に掲載された論文の入手には、図書館の場所や開館時間など様々な制約がかかる。電子ジャーナルの場合、そのサービスにアクセスできる環境があれば、時間や場所の制約がない。
  2. 受理された論文を雑誌の刊行前に入手できる
    • 学術雑誌の場合、投稿された論文は査読という審査プロセスを経て受理されたものが掲載される。電子ジャーナルの場合、受理された論文について、論文の全文あるいは抄録などの書誌事項を、雑誌の刊行前に提供することがある。
  3. 引用文献をリンク経由で入手できる
    • 紙媒体の場合には、論文中の引用文献の書誌事項から所在を調べ、図書館等からその論文の入手を行う必要がある。電子ジャーナルの場合、引用文献リスト中にリンクが張られていることがある。
  4. 図書館は電子ジャーナルにアクセスするための契約を行う
    • 紙媒体の場合、図書館は雑誌を購入し、物理的に受け入れる。しかし、電子ジャーナルの場合、図書館は電子ジャーナルの提供元と論文にアクセスするための契約を行う。

電子ジャーナルの留意点

  • 収録されてない論文、契約していない雑誌の全文は閲覧できない。
    • 書誌事項までは検索可能な場合が多いので、それを活用し、書誌情報データベースとして使うことならできる(全文からの検索が可能な場合には、アクセス手段が多くなる)
  • ある雑誌の閲覧可能な期間を設定してある場合もある
    • 新しい論文は閲覧できても古いものは閲覧できなくなる ⇒ 本文をローカルに保存しておく(ただし、契約内容、著作権に注意すること)、プリントアウトしておく
  • 同一タイトルの電子ジャーナルを複数のデータベース提供サービス業者が提供する場合もある
    • 図書館と業者の契約によって、利用できる雑誌数に違いがあったり、同一タイトルであっても提供元のデータベースが変わったりする
    • 一番、使いやすい形式のファイルを入手する

 全文検索サービス/オンラインジャーナルの検索方法

キーワードからの検索

  • 本文からの検索を行う場合、大量の検索結果が出力されがちなため、
    • ⇒ 特定性の高い検索式を構築する
  • キーワードが統制されていないことが多い
    • ⇒ 同義語、類義語のできる限り多くの組み合わせを考える

ブラウジング

  • 学術雑誌は専門分野・領域ごとに刊行されることが多い
    • ⇒ 研究テーマに関連する論文が多く掲載される雑誌をブラウジングことはとても有効な検索手段

書誌事項からのリンクを辿る

  • 著者名、キーワード、引用文献などからリンクされていることがあるので有効に使う

 全文検索サービス/オンラインジャーナルのファイル形式

  1. TEXT(テキスト)
    • 書式(レイアウト)情報が入っていないテキスト形式(プレーンテキスト)のため、データ量も少なく手軽に扱うことができるが、当然表現力が低い
  2. HTML(えいちーてぃーえむえる)
    • Webページを書くためのマークアップ言語
    • レイアウトをある程度表現することができる、しかしブラウザによっては表示が崩れる
    • 画像を入れることができる
    • ハイパーテキスト構造をリンクによって表現することができる
  3. PDF(ぴーでぃーえふ)
    • Adobe社の開発した文書フォーマット
    • レイアウトを製作者の意図したように表現することができる
    • 表現力が高いが、Adobe Readerという閲覧ソフト(無料)が必要。
    • 画像PDFとテキストPDFがあり、前者は画像ファイルと同様の特徴を持つ、後者はサイズが小さく、拡大してもきれいな表示ができる
    • コピー制限、印刷制限など段階に応じた利用制限をかけることができる
  4. 画像ファイル
    • もっとも古くからの形式。スキャナで読み取った画像をそのまま載せてある、
    • データ容量が大きく扱いにくい。最近ではスキャン後PDF化したものが多くなっている
    • 拡大するととても荒くなる、FAX並みの荒さ

 CiNii [サイニイ] NII論文情報ナビゲータ http://ci.nii.ac.jp/

概要

  • 従来のNACSIS-IR(情報検索サービス)、NACSIS-ELS、引用文献データベースなどを統合した雑誌論文を検索するための検索サービス。

ファイルが存在しません。

収録データベース(一覧⇒http://ci.nii.ac.jp/info/ja/cinii_outline.html )

引用情報データベースや書誌事項データベースは、全文データを含まないため、引用情報データベースや書誌事項データベースのみにしか収録されていないレコードは全文を参照することはできない。

  • NII-ELS、ELS・・・電子図書館サービス、研究紀要目次速報データベース ⇒ 本文へのリンクあり(閲覧制限があるもの、本文がないものもある)
  • J-STAGE Journal @rchive・・・本文へのリンクあり
  • 大学の機関リポジトリ・・・本文へのリンクがある場合も
  • NDL、CJP書誌・・・雑誌記事索引 ⇒ 文献書誌・引用情報(書誌情報のみ)あり
  • CJP引用・・・引用データベース ⇒ 文献書誌・引用情報(引用情報のみ)あり

外部サービスとの関係[1]

  • NDLの「雑誌記事索引」データ
  • Google Scholar BETAとの連携
    • 2007年4月9日以降、CiNiiはその登録データをGoogle Scholar BETAに提供しているため、Google Scholar BETAでもCiNiiのデータを検索できる。ただし、Google Scholar BETA経由であっても契約していない電子ジャーナルを閲覧することはできない。
  • NDLのPORTA
    • 2009年08月12日よりCiNiiのサービスはPORTA経由でも検索することができるようになった。

検索方法(ヘルプ ⇒ http://ci.nii.ac.jp/info/ja/manual_outline.html

ファイルが存在しません。

  • キーワードを各検索フィールドに入力する
  • 出版年は範囲指定検索ができる
    • 以前は巻号数、ページからも範囲指定ができたが、現在はその数字を検索語として用いることができるのみ

 J-STAGE 科学技術情報発信・流通総合システム

概要

  • URL
  • J-STAGEとはJapan Science and Technology Information AGgregator, Electronicの略で、科学技術振興機構(JST)による学協会の電子情報を提供するためのシステム。電子ジャーナルだけでなく、予稿集、報告書なども登録されている。

ジャーナル415誌(171,141記事)、 予稿集・要旨集109誌、 報告書10誌、 JST報告書42誌 を提供中(2007/08/28時点) (J-STAGEサイトより)

学協会のメリット

  • 学協会が自前で電子ジャーナルを提供するためには電子化にかかるコストだけでなく提供するサーバなどの管理運営費も必要であるが、J-STAGEを利用することでそれらのコストを軽減できる
  • 引用文献、参照文献に対して「JSTリンクセンターによる相互リンク」を用いることでCrossRef(電子ジャーナルを対象とした引用文献リンク)、ChemPort(米国化学会 (ACS) と Chemical Abstracts Service (CAS) が共同で提供する電子ジャーナルへのリンク)、JOISLink(JOISの全文検索へのリンク)経由での全文あるいは抄録などへのリンクを提供することができる

検索方法[2]

  1. トップページには記事検索として、著者名や検索語(キーワード)からの検索窓が用意されている。また、「詳細」を押すことで、査読の「あり/なし」など、一般的な学術雑誌の論文検索で必要と予想されるフィールドの検索が可能となっている。
  2. また、ジャーナル名、予稿集、分野、機関などからブラウズすることもできる

検索結果

  • 「Abstract」だけなく「PDF」というアイコンが表示された検索結果は全文を閲覧することができる
  • 引用文献リストに「JST Link Center」というアイコンが表示された文献は該当文献へのリンクを辿ることができる

 課題

CiNiiを用いた課題

  1. 「照明学会誌」(雑誌のタイトル)の89巻2号、p.91-99ページまで掲載されている論文のタイトルと本文最後の5語を書き出しなさい。
  2. 田中次郎氏の共著論文[3]で筆頭著者[4]のものは2003年に何件あるか
  3. 2002年に出版された「生物物理」誌に掲載された論文数はいくつか、データベースに登録されているものから回答すること。

J-STAGEを用いた課題

  1. 青木淳一が書いた査読ありの論文(言語は問わない)がどの程度登録されているか、また、代表的な文献が発表された雑誌名を一つあげなさい。

総合的な課題

  1. 図書館情報学に関連する任意のトピックを自分で選択し、検索を行いなさい。できるだけ網羅的に検索し、例をあげながら全体的な傾向をまとめる。また、JDreamII、大宅壮一文庫雑誌記事索引でも検索し、検索結果の比較を行うこと
  • [1]CiNiiは他のサービス経由でも利用できるが、この回の授業内では原則的にCiNiiを用いること
  • [2]J-STAGEに収録されたレコードはCiNii経由など他のサービスからも検索できるが、査読「あり/なし」といった検索は他のサービスからは行うことができない
  • [3]複数の著者がいるもの
  • [4]一番に最初に名前の書かれている著者

最終更新時間:2015年06月05日 09時45分40秒