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引用検索

 引用検索

概要

引用関係に基づく検索のこと。以前は引用索引を使って行う検索のことを指したが、現在では、サーチエンジンの逆リンク検索、その他の専門検索サービス、オンラインジャーナルサービスでも実現されている。

引用関係の基本

文献間の引用関係とは以下のようなものである。この図において、論文Aと論文Bはどのような関係にあるのだろうか?(共引用と書誌結合)


引用検索における二つの検索方向

  1. 新しい文献の引用・参考文献を調べ、引用されている文献を検索する
    • 実際の文献を調べれば探すことができる
    • 特に新しい検索方法ではない
  2. 古い文献を引用している新しい文献を検索する
    • 実際の文献を調べるだけではできない
    • 引用索引などの特殊な手段がない限り、探すことはできない

引用索引の特徴

  • 最初に元になる文献がわかっている必要がある
  • 主題が抽象的でわかりにくい場合に有効である
  • 被引用回数が多い文献をみることで、分野の基本的な文献を調べることができる
  • ある研究の前後に来る文献を調べることができる

基本語句の定義や説明

  • 広辞苑第五版
    • いん‐よう【引用】
      • 自分の説のよりどころとして他の文章や事例または古人の語を引くこと。「―文」

  • 研究社英和中辞典第六版
    • いんよう1 引用 (a) quotation
      1. 引用する quote 《from a book》; cite 《an instance》
      2. シェイクスピアの作品の一節を引用する quote (a passage from) Shakespeare
      3. 引用する価値のある quotable
      4. 引用句[文] a quotation; 《口語》 a quote
      5. 引用符 quotation marks; 《口語》 quotes
      6. 引用符でくくる put in quotation marks [quotes]; enclose in inverted commas

  • 図書館情報学用語辞典
    • 引用文献索引【いんようぶんけんさくいん】citation index
      • 特定の文献を検索する際、その文献に記載された引用文献の書誌的記述を検索の手がかりとする索引。引用索引ともいう。基本的には、ある文献が他のどのような文献に引用されているかを知るために利用される。文献間の引用--被引用関係を主題の類似性と見るならば、主題検索ツールの一種とみなすことができる。したがって、引用文献索引を用いることにより、既知の文献から、それと類似の主題を扱った、より新しい文献が検索可能となる。また、引用分析のデータとしても利用されている。この索引の具体例としては、アメリカのISI(Institute for Scientific Information)社の刊行によるSCI(◆Science Citation Index◆1963- )、SSCI(◆Social Sciences Citation Index◆ 1973- )、A&HCI(◆Arts & Humanities Citation Index◆ 1979- )がある。

    • 共引用【きょういんよう】co-citation
      • ある文献がそれ以前の二つの文献を同時に引用している状態。文献間の関連性を見るための視点、または尺度の一つ。1973年にスモール(Henry Small 1941- )は、共引用された二つの文献は何らかの関連を持ち、これらの文献が共引用される頻度が高ければ関連度も高いという考えに立って、共引用の度数を文献間の関連性を表す係数として採用した。例えばA、Bという2論文が文献X、Y、Zそれぞれにおいて両者ともに引用された場合、論文A、Bの共引用の度数は3となる。この度数は、文献間のテーマの類似度の近似値として利用されることが多い。

    • 書誌結合【しょしけつごう】bibliographic coupling
      • 二つの文献がどちらも同じ文献を引用している状況における、二つの文献間の関係。二つの文献は書誌データを共有することにより、相互に何らかの関係があると判断される。1963年にケスラー(Myer M. Kessler 1917- )によって提案された文献間の関連度を見るための視点の一つ。共有する引用文献の数を書誌結合の度数、すなわち結合度といい、例えば、文献A、Bの両方が引用している文献がX、Y、Zである場合、文献A、Bの結合度は3となる。この度数が大きければ関連度も高いと考えられ、文献間のテーマの類似度の近似値として利用されることが多い。

    • 引用分析【いんようぶんせき】citation analysis
      • 引用文献を著者による文献利用の明示的な表現と捉え、引用された文献の特性を分析することにより、研究にかかわるさまざまな事象を解明しようとする調査、あるいは研究領域。引用文献の持つ主題、書誌的形態、発行国、言語、刊年、雑誌名、著者名等の情報を量的、または定性的に分析し、研究者間の情報伝達や影響関係、研究分野内や分野間での情報伝達や知識の発展過程、研究分野間の関係、研究分野や雑誌、研究者、研究機関等の活動や影響度、情報メディアの性質などを明らかにしようとするものである。

 引用検索を行うことができる情報源

http://ci.nii.ac.jp/ 引用文献索引データベース(CJP)

  • 「引用文献索引とは,論文とその論文が引用している文献との関係がわかるように作られた索引です。文献間の引用・被引用の関係が明らかになり,特定主題の文献の引用状況を追跡して,その主題に関する文献情報を検索することができます。また,研究動向の分析や雑誌の利用度分析などにも活用できます。 引用文献索引データベースは,国内で刊行された学術論文誌・学協会誌に掲載された論文を中心に収録したデータベースです。」(NACSIS-IRの説明より)

CiteSeerX http://citeseerx.ist.psu.edu/

  • NEC研究所が中心となって作成したコンピュータ関連の研究論文を無料で検索可能なサービス
  • 引用文献や被引用文献だけでなく、共引用関係にある論文や類似する主題を含むと思われる論文なども検索が可能である。
  • 最近はサーバ強化をしていないのか、データが増えすぎたのかかなり遅く、サービスが中断してしまうこともある
  • 自動的に引用文献を入力している

Science Direct http://www.sciencedirect.com/

オンラインジャーナルであるが、引用文献リストをたどることができる

 課題

  1. Science Directを使い、"A random set characterization of possibility measures"という名前の雑誌論文が引用している文献リストから、Science Directから本文まで参照できるものを一つ選択し、さらに、その文献が引用している文献を一つ選択し、著者名とタイトルを書きなさい。
  2. CiNiiを使い、論文「接着継手の被着体表面粗さ形状が接着強度に及ぼす影響」を引用している文献を探しなさい。また、この論文が引用している文献が何件か調べなさい。
  3. CiteSeerを使い、"Steve Lawrence"と"C. Lee Giles"が共著の論文を引用している文献を探し、何件引用されているか、何年にもっとも多く引用されているかを調べなさい。
  4. CiteSeerを使い、"Trace Cache: a Low Latency Approach to High Bandwidth Instruction Fetching (1996)"と共引用関係にある文献と書誌結合関係にある文献をそれぞれ一つずつ挙げなさい。
  5. 任意のホームページについて、Googleを使い、そこにリンクを張っているページを検索し、URLをひとつ書きなさい。

[情報検索]

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最終更新時間:2016年07月01日 10時35分10秒